インフィード広告のメリットや媒体、費用を紹介!基本ポイントも解説

様々な種類があるインターネット広告。なかでも、SNSやWebの記事内で他の投稿と同じように表示されるインフィード広告は、ユーザーの目に留まりやすく、広告と気が付かずにクリックされるため、自社サイトへの誘導率が高い広告です。

そのインフィード広告について、メリットや費用、出稿できる媒体をご紹介します。また基本ポイントについても解説します。

1.インフィード広告とは

参照:Yahoo

インフィード広告とは、SNSの投稿やWebサイトの記事(コンテンツ)内に表示される広告のことを指します。
単語で説明すれば、「フィード(feed)」はIT用語で、Webサイトの掲載(コンテンツ)情報をまとめたデータやSNSの投稿が羅列した画面のことを言い、その中「イン(in)」に表示される広告をインフィード広告と呼びます。

インフィード広告はコンテンツ内に配置され、他の投稿や記事と同じように表示されるため、広告色が薄い特徴があります。

2.インフィード広告を掲載するメリット

①広告色が薄い

インフィード広告はコンテンツ内に他の記事に馴染んで表示されるため、広告色が薄いというメリットがあります。インフィード広告を見たことはないというユーザーが30%いるという調査結果もあり※、これは広告だと認識せずに見ている人が30%いると言えます。

出典元:HONOte

そのため、ユーザーに拒否や敬遠されることを防げます。

②ユーザーの目に留まりやすい

広告色が薄いため、ユーザーの目に留まる確率が高くなります。そのため自然なアプローチが可能となります。

③クリック率、コンバージョン率が高い

ユーザーは意識なく広告をクリックする確率が高くなります。それに伴い商品の購入と言ったコンバージョン率(目標達成率)も高くなります。

3.インフィード広告を掲載するデメリット

①クリック後不快感を与える可能性がある

広告だと気が付かずクリックしたユーザーがランディングページに移動した場合、不快に思うユーザーもいるでしょう。サイトの離脱率も高くなるので対策が必要です。対策については別項目にて解説します。

②クリック数が増え、費用がかさむことがある

記事に馴染み、クリック率が高いということは、ターゲットとしないユーザーのクリックも増えます。その場合、クリック数に応じて費用が発生するクリック課金型であれば、コストパフォーマンスが落ちます。

4.インフィード広告に適したサービス・商品、目的

インフィード広告はユーザーがコンテンツを見ているときに、気が付かずに目にすることが多い広告です。そのため新規ユーザーや潜在顧客を獲得したいときに向いている広告と言えます。
また、企業認知を高めたり、ブランディングを目的としている場合にも適してします。

サービス・商品に関しては、特徴が複雑で詳しい説明を必要とする商品やサービスに向いていると言えるでしょう。
なぜならインフィード広告は他の広告に比べ掲載できる情報量が少なく、ランディングページで詳細を確認してもらう流れになるからです。じっくり確認してもらえるので、購入までの検討期間が長めな化粧品や健康食品、車などの高額商品、旅行などに適しているでしょう。

参照:左・Yahoo 右・Web幹事

5.インフィード広告の課金形式(費用)

インフィード広告の費用となる、課金形式は主に3つあります。

① クリック課金型

広告がクリックされると費用が発生する方式です。
費用は約25円~70円/clickです。
クリックしない限り費用は発生しないので、商品購入などコンバージョンを目的とした広告に向いています。

② インプレッション課金型

広告が表示されると費用が発生します。
費用はおよそ250円~900円/1,000impです。imp=表示回数
沢山のひとの目に留まる確率が高くなるため、ブランディングや認知目的に向いています。

③ エンゲージメント課金型

ユーザーが何らかのアクションをおこした時に費用が発生します。アクションとは例えば、SNSの広告で「いいね!」や「コメント」をした時などです。
費用は約60円~300円/エンゲージメントです。
他と比べ費用は高めですが、ターゲットに的を絞ったアプローチができるため、拡散などが期待でき、費用対効果は高いと言えます。

6.広告が出稿できる媒体

インフィード広告が掲載できる出稿先としては主に下記の媒体が挙げられます。

① Yahoo

Yahoo!が運営するサービスや、提携先サイトへの配信が可能です。年齢や世代を問わないアプローチが期待できます。
費用はクリック課金によって発生します。

② Facebook広告

タイムライン上に広告が配信されます。Facebookアプリ上では、主要コンテンツ部分に広告が表示されるのでユーザーに認識させやすいのがポイントです。ターゲットは男性やビジネス層となります。
課金方式はインプレッション課金またはエンゲージメント課金の2択です。

③ Instagram

画像や動画をメインにした広告がタイムライン上に配信されます。ターゲットは若い女性がメインとなり、費用はクリック課金、インプレッション課金で発生します。

④ TikTok

TikTokのインフィード広告は画面全体に表示されます。そのためユーザーにインパクトを与えたい広告に向いています。主なターゲットは若年層となります。課金形式はクリック課金、インプレッション課金、期間契約型の3種となります。

⑤ Twitter

一般の投稿と同じ形式で表示されるため、宣伝色を薄くすることが可能です。若年層が主なターゲットとなります。
Twitter広告のインフィード広告はエンゲージメント課金方式となります。

⑥ LINE

LINEは、SNSの中でも特に利用者が多く、年代や性別を問わず多くのユーザーにリーチできるメリットがあります。費用はインプレッション課金またはクリック課金となります。

⑦ SmartNews

全国紙などのニュースメディアと連携し、アプリ上で話題のニュースを配信するスマートニュースは、月間アクティブユーザーが2,000万人をこえるニュースアプリです。多くの人へのアプローチが期待できます。費用はクリック課金方式を採用しています。

7.出稿のポイント

① 広告色を薄める

インフィード広告制作のポイントは、広告色を出来るだけ無くすことです。
「今だけ○○円引き」や「半額」といった広告的うたい文句を並べるのではなく、続きを読みたくなる、クリックしたくなるような文章を作成します。
SNSでは他の一般ユーザーの投稿に馴染み、かつ魅力的な写真を投稿することが、ユーザーの関心を引き寄せる広告となります。

② ランディングページを作成する

クリック率の高いインフィード広告は、クリック後の自社サイトに移動してからがカギとなります。ユーザーに価値のないもの判断されて離脱されてしまっては無駄に終わってしまいます。
広告内容とつながりのある専用のランディングページを作成することで、コンバージョン率を高めることができます。

③ ターゲティングを絞る

ターゲットを絞り込み、配信することで、更に費用対効果を高めることができます。ターゲットにはペルソナの設定が有効的です。ペルソナについてはこちらの記事もご参考ください。

④ フィリークエンシー設定を利用する

フリークエンシーとは、1人のユーザーが「インターネット広告への接触した回数」のことを言います。同じ広告を何度も目にすると、ユーザーに不快感を与え、クリック率も低下する恐れがあります。
回数を制限(設定)することで、同じ広告が表示され続けることを防ぐことができます。

⑤ 広告のクリエイティブを複数作成し、変更していく

クリエイティブ(広告制作物)は複数作りましょう。インフィード広告は、ユーザーによっては毎日チェックするSNSに出稿することとなります。
目にする頻度も増える訳ですが、同時にユーザーが飽きてしまう可能性もあり、定期的にクリエイティブを変更していくことがポイントとなります。

また、複数のクリエイティブを使い広告を運用することで、クリエイティブ同士の比較ができ、今後の広告運用やマーケティングに活かすことができます。

⑥ リスティング広告と共に運用する

インフィード広告はリスティング広告と合わせて運用することで更に効果が高まります。
理由はインフィード広告からランディングページに移動したユーザーは、その後その商品やサービスに関する情報を検索する率が高いからです。
リスティング広告とは検索エンジンで利用した検索ワードに連動して表示させる広告のことを指します。

8.まとめ

ユーザーの関心を引き寄せやすいインフィード広告は、高いクリック率やコンバージョン率が期待できます。クリエイティブを工夫するなどして、効果的な運営をしていきましょう。

こちらの記事もおすすめ!