コンテンツマーケティングの種類とは?具体的な戦略と簡単に事例を解説

最近マーケティングの一環として度々耳にするコンテンツマーケティング。
新型コロナウイルスの影響で、消費者と直接対面する機会が減ったこともあり、その必要性が高まっています。
しかし、あいまいな目的で手当たり次第に運営しても効果は得られません。

今回はコンテンツマーケティングに有益なコンテンツの種類についてひとつひとつ具体的に解説し、その戦略を立てる手順を説明します。最後にその事例を簡単にご紹介します。

1.コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって有益なコンテンツ(価値ある情報)を提供し続けることで、最終的に商品の購入などの収益に繋げるための手法です。
SNSやブログなどがそれに該当しますが、手法は様々で、目標を達成するためには戦略立てが重要となります。

2.コンテンツマーケティングの種類

① ブログ記事

自社WEBサイトなどのオウンドメディアにブログを投稿し、見込み客に有益な情報を記事として提供します。
見込み客を獲得し、そこからほかのコンテンツへと誘導する手段も生まれます。

② メールマガジン・WEBマガジン

メールなどを利用して、コンテンツを読者に配信します。ターゲットに直接提供でき、定期的に読んでもらえる利点があります。
その後自社メディアや関連するサイトに誘導できるかがカギとなります。

③ SNS 

InstagramをはじめとするSNSは今や多くの企業が利用しており、ユーザーとの距離が近いのが特徴です。
ユーザーに寄り添った有益な情報を投稿することで、信頼感を得、より良好な関係を構築することができます。また画像がメインとなるため、ブランディングやブランドイメージのアップが期待できます。

④ 動画

YouTubeに代表される動画メディアは、インスタグラムなど画像だけのコンテンツに比べ、視覚、聴覚に訴えることができ、より強くユーザーに印象付けできる特徴を持っています。
動画はクオリティが影響するので、知識技術が必要なコンテンツでもあります。

⑤ セミナー・イベント

特定テーマを設けた、参加型イベントやセミナーはオン・オフを問わず集客が見込めます。
リアルタイムであれば、視聴者参加者と講師(企業)が直接コミュニケーションをとれ、反応を伺える利点があります。
録画配信には視聴者の都合で場所、時間を問わず閲覧が可能、過去の配信も自由に視聴でき、ユーザーにとっては好都合なメディアとなります。

3.コンテンツマーケティングの戦略の立て方

様々な手法があるコンテンツマーケティング。
Instagramなどすぐに着手できるメディアもありますが、やみくもに配信投稿をしても効果が得られずゴールにたどりつきません。運営計画の立て方を順序立てて解説します。

1.現状の課題を把握し、最終的な目標を定める

まずは現状の問題点を明確することから始めましょう。

「広告への投資額に対し顧客獲得ができていない。」「CPA(コンバージョン単価)が高く、広告費がかさんでいる。」「顧客獲得はできたもののリピートが少ない、購入単価が低い。製品また会社の認知度が低い」などが挙げられると思います。

それを基にコンテンツで達成する目標とするゴールを定めます。例えば新規顧客の獲得、オウンドメディアへの訪問者の増加、認知度アップなど、KGI(重要目標達成指標)を明確にします。

2.方向性を定める(ペルソナの設定)

次にコンテンツの方向性を定めます。方向性を統一しないと、ユーザーに伝わりにくいコンテンツとなり、コンバージョンにつながりません。

方向性を定めるにはペルソナの設定が有効です。
自社商品を買ってほしい人物の年齢性別はもちろん、居住地、趣味嗜好など架空の人物像を設定することでターゲットが明確になり、提供すべきコンテンツの内容や方向性が明確になります。

また、既存のコンテンツがあれば過去の分析を行いましょう。ユーザーの属性や傾向がつかめ、課題把握や方向性が定まりやすくなります。

3.道筋を立てる(カスタマージャーニーの作成)

カスタマージャーニーとは、直訳すれば「見込み客の旅」。
見込み顧客が自社の製品やサービスを認知し、さまざまな接点を経て関心を深め、購入に至るまでの一連の動きを旅に例えたものです。
それを可視化したものをカスタマージャーニーマップ(見込み客の旅の地図、足跡の軌跡)と呼びます。

複数のチャネルを経由し、情報獲得や購買を行う現代のユーザーの行動を把握することは益々難しくなっています。
見込み客の「旅」を地図化することで、見込み客のタッチポイントを見つけ、適切な場所(コンテンツ)とタイミングで有益な情報を提供できるようになります。
また顧客目線で物事を捉え、より顧客に寄り添ったマーケティング対策ができるようになります。

4.手法の決定、チームでの共有

方向性と目的が定まれば、どのコンテンツ(手法)でどのような内容を発信するか決定し、制作、発信をスタートしましょう。
手法は様々です。目的にあった手法を選択しましょう。SEO対策も外せません。自然流入を増やすためペルソナに合わせた適切なキーワードやハッシュタグの設定をします。ユーザーに届かなくては意味がありません。

また運営をチームで行う際には、方向性と目的の共有が重要です。
執筆、撮影、画像制作など、場合により技術も必要となるメディア投稿には複数の人が関わってくるでしょう。
その際発生しがちな方向性や目的のずれは、ゴールから外れていきます。関わる人全員でそれらを共有、把握できる体制をとりましょう。

5.運営

方向性が定まれば投稿の制作、運営の開始です。

運営中は定期的に検証と改善を繰り返しながら軌道修正していく必要があります。
反応を定期的に分析し、ペルソナの再設定、カスタマージャーニーマップの確認、手法の変更などその時に応じた手直しを加えます。
コンテンツマーケティングの運営は地道な作業の繰り返しで中長期戦となります。無理なく行える計画も大切です。

4.コンテンツマーケティングの事例

ペルソナの見直しで契約の増加 ≪おかねの小槌≫

出典:おかねの小槌

ファイナンシャルプランナーの事務所である有限会社ライフドアーズが運営するオウンドメディア「おかねの小槌」。
具体的なペルソナをイメージし、ユーザーのニーズに響く記事展開を行うことで、問い合わせや契約の増加に繋げました。

3,000超の記事掲載でSEOを向上させ、新規生徒獲得≪侍エンジニアブログ≫

出典:侍エンジニアブログ

プログラミングスクール「侍エンジニア」が運営するオウンドメディア「侍エンジニアブログ」。
3,000を超える記事を掲載し、SEO上位表示を実現。月間300万PV以上というアクセス数を誇り、毎月数百件の入学希望者を獲得しています。

植物の名前を画像で検索できるアプリで成功《Green Snap》

出典:Green Snap

植物・お花好きが集まるコミュニティサイト「Green Snap」。
家庭菜園の方法などを配信するブログ、ECサイト、SNSなど、様々なメディアを展開。
月間950万人が利用する巨大メディアです。

Instagramのショート動画で商品の魅力を伝える≪無印良品≫

出典:無印良品

株式会社良品計画のサイト内にあるコミュニティサイト「くらしの良品研究所」。
ユーザーの声を募集しニーズを掴み、繋がりを深めることに成功しています。
また、無印良品Instagramでは、ショート動画で商品の使い方・魅力について発信し、購買に繋げています。

5.まとめ

コンテンツマーケティングについてご理解いただけましたでしょうか。コンテンツマーケティングは地道な一歩一歩地道に進めていく事業です。
結果がすぐに得られるものではありませんが、きちんとした戦略と着実な運営がウエブサイトへの流入、そして売り上げの拡大へと効果的な結果を出してくれます。
ユーザーの真意を図りながら成果につながる運営をしていきましょう。

この記事の内容は『OHACO TV』の【OHACO de 学ぼう!】コンテンツマーケティングの種類(03:47)でもご紹介しております!