kintone(キントーン)開発について
齊田氏にインタビュー

連載 最終回

リモートワークの鍵として、さらにテレビCMでも注目を集めるサイボウズ社のkintone(キントーン)。
手軽にデータベースが作成でき、情報の共有ができることと様々な外部サービスとの連携が可能なことから単体では無く、組み合わせて使用することを念頭に使用されるケースも少なくありません。
今回は番外編として、日頃自社や顧客のkintone開発に携わる齊田氏に、kintone開発についてのポイントをOHACO編集部が伺ってみました。

kintoneで取り扱う情報の中でも
おすすめはありますか?

kintoneの入り口としておすすめなのは業務日報です。
時間毎の行動を記録するのとともに、コメント機能を使ってフィードバックや案件などについてディスカッションができます。

また他にも交通費申請や出張申請、物品購入申請などの提出書類をペーパーレスにすることにも有用です。
社外からアクセスできるので、上長が不在がちでなかなか承認がおりない…というお悩みも解消します。
隙間時間にスマートフォンのアプリから申請の提出も可能です。
自分が承認者に設定されている場合は承認依頼の通知が来るので、処理漏れをなくすことができます。

kintoneで取り扱うのに
難しい情報はありますか?

レコードを編集する際、同じレコードの編集画面を他のユーザーが開けないようにロックすることはできないので、共同編集する情報には向きません。

記録用紙を蓄積することには向いていますが、同じ用紙に2人がそれぞれ書き込むのが難しいということです。

kintoneに詳しい人がいなくても
はじめることはできますか?


kintoneアプリはドラッグ&ドロップで項目を組み合わせて、簡単に作ることができるのでプログラミングのスキルが無くてもパーツを組み合わせるだけで、アプリが完成します。

またkintoneが無料で公開しているアプリも用意されているので、まずはそこから自社用にカスタマイズしたりして、慣れてから自社用のアプリを開発するのをおすすめします。

インターネット上でもコラムなどで情報が多く出ているので、参考にしながら進めることができます。

人手が少なく自社開発・外注も難しいのですが、ひな形等はありますか?

業種特化した有料のテンプレートを用意されていたりしますので、インターネットでまず検索されるのをおすすめします。
カスタマイズにも対応しているテンプレートもあるので、販売者に相談するのも良いと思います。

自社でアプリを開発する
メリットとデメリットは何ですか?

メリットは自社の取り組みに沿った入力項目の順番や情報のグループ化で、入力の手間を極力省く事ができます。
業務の従事者がいかにストレス無く、業務の情報を入力する事で情報をたくさん集めて、その蓄積から現状把握を行い、業務効率化のPDCAを回すことができるようになります。

デメリットは専任者の採用となりますが、費用対効果をみながらアウトソーシングを活用するなどで対策は可能だと思います。