今ではInstagramの利用者数は、全世界で10億人以上、日本国内でも3,300万人以上と言われています。
企業がInstagramを利用するメリットとしては、認知拡大、ファンを増やす、販売促進、集客などがあります。
しかし、営業色が強すぎたり、コンセプトが統一されていなかったりすると、思うようにフォロワーが増えず、期待通りの効果は得られません。
成功している企業はどうしているのか?
企業でのInstagram(インスタグラム)活用成功事例20選をご紹介します。
目次
- プロアカウントについて
- Instagramで押さえておきたい基本ポイント
- 【Visit Japan International(ビジット ジャパン)】日本政府観光局が運営している「Visit Japan」公式アカウント
- 【DAISO(ダイソー)】100円ショップ「ダイソー」の公式アカウント
- 【Tokyo Disney Resort(東京ディズニーリゾート)】「東京ディズニーリゾート」の公式Instagramアカウント
- 【KENZO(ケンゾー)】人気ファッションブランド「KENZO」の公式アカウント
- 【Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)】高級ブランド「Louis Vuitton」の公式アカウント
- 【積水ハウス】大手ハウスメーカー「積水ハウス」の公式アカウント
- 【JILL STUART Beauty(ジル スチュアート ビューティー)】大手化粧品ブランド「ジル スチュアート ビューティー」の公式Instagramアカウント
- 【Starbucks_j(スターバックス)】「スターバックス コーヒー ジャパン」の公式アカウント
- 【Tasty Japan(テイスティージャパン)】料理動画メディア「Tasty Japan」の公式アカウント
- 【MUJI無印良品】「無印良品」の公式アカウント
- 【Nissan(日産)】大手自動車メーカー日産のグローバルアカウント
- 【タビジョ】旅行代理店「HIS」が運営する旅好き女子のための女子旅アカウント
- 【ハーゲンダッツジャパン】「ハーゲンダッツジャパン」の公式アカウント
- 【丸亀製麺】「丸亀製麺」の公式アカウント
- 【Afternoon Tea】「アフタヌーンティー」の公式アカウント
- 【SAPPORO(サッポロ)】「サッポロビール」公式アカウント
- 【松屋フーズ】「松屋フーズ」の公式アカウント
- 【ゼスプリキウイ】「ゼスプリ」公式アカウント
- 【茅乃舎】「茅乃舎」公式アカウント
- 【ヤマトグループ】クロネコヤマトでおなじみ、ヤマトグループの公式アカウント
1.プロアカウントについて
Instagramにもビジネス用のアカウント(プロアカウント)があります。
個人用とビジネス用では何か違うのでしょうか?
プロアカウントにすることで利用できる機能
・インサイト(投稿やフォロワーの分析ができる)
・ショップ機能(審査あり)
・アカウントのカテゴリ設定
・プロフィールにアクションボタンの設置(「予約する」「お問い合わせ」など)
・Instagram広告の利用
・チャットの返信テンプレート
・「よくある質問」の設定
・認証アカウントのリクエスト など
このように、プロアカウントには企業が運用していく上でとても役に立つ機能が揃っています。
個人アカウントからプロアカウントへ切り替えることもできます。
2.Instagramで押さえておきたい基本ポイント
①写真や動画によるインパクト
Instagramは魅力的な写真や動画を作成することが重要になります。
②定期的に投稿
ユーザーが求めている情報を定期的に投稿することで、フォロワーが増えていきます。
③ハッシュタグの活用
Instagramは他のSNSと比べると拡散性が低いため、ハッシュタグの活用が重要になります。
④フィード
通常投稿のことです。世界観が統一されていると印象がよく、フォローされやすいです。
⑤ストーリーズ
24時間で消える投稿で、投稿するとトップ画面の最上部に表示されます。
また、ストーリーズには加工以外にも様々な機能が付いているため、企業のプロモーションでも活用できます。
⑥インスタライブ
リアルタイムでライブ配信ができます。
⑦リール
15秒または30秒の長さの動画が投稿できる機能です。
タイムラインに表示されるのに加えて、発見タブ、リール専用タブにも表示されるため、フォロワー以外にもアプローチしやすいのです。
2021年6月にはリールで広告配信もできるようになりました。
今後もInstagramは動画に関する新機能を開発していくとの方針です。
Instagramを上手く活用するためには、短い動画制作に力を入れることが重要になりそうです。
では早速、企業のInstagram活用事例20選を紹介していきます。
3.【Visit Japan International(ビジット ジャパン)】日本政府観光局が運営している「Visit Japan」公式アカウント
フォロワー数:約51.7万人(2021年8月現在)
「Visit Japan」とは、日本に訪れる外国人旅行者の増加を目的とした訪日プロモーション事業です。
日本全国の景色を、魅力的な美しい写真や動画で紹介することで、外国人フォロワーを多く獲得しています。
また、その写真や動画のクオリティの高さから、国内のユーザーからも人気の高いアカウントになっています。
<注目ポイント>
・英語のハッシュタグを活用
ターゲットである外国人が検索しやすいようにしています。
また、写真の説明も外国人が英語で作成しているため、ターゲットが違和感なく読めることも人気に繋がっています。
・他のユーザーが投稿したInstagramの写真や動画を活用してクオリティの高いコンテンツを確保
他のユーザーの投稿(UGC=User Generated Contents)を自社アカウントで引用し、再投稿することを「リポスト」と言います。
<Visit Japanのリポストの仕組み>
①ユーザーは、自分が撮影した写真に、「#visitjapanjp」というハッシュタグを記載し投稿します。(ハッシュタグを付ける=リポストを許可)
②「Visit Japan」は、毎日そのハッシュタグがついた投稿の中から、外国人が好みそうな素晴らしい写真を選んで投稿しています。
このような「リポスト」機能を上手く利用することで、質の高い写真を効率よく集めることができ、コンテンツの制作負担を減らすことができます。
4.【DAISO(ダイソー)】100円ショップ「ダイソー」の公式アカウント
フォロワー数:約177万人(2021年8月現在)
あらゆる種類の魅力あふれる「ダイソー」の商品を紹介する人気のアカウントです。
リクルート情報、店舗からのお知らせ、キャンペーン情報なども投稿されており、情報量が多いのも魅力の一つです。
<注目ポイント>
・写真に文字を入れて商品説明
写真を見ただけでどんな商品なのか分かります。
・インスタライブで商品紹介
5.【Tokyo Disney Resort(東京ディズニーリゾート)】「東京ディズニーリゾート」の公式Instagramアカウント
フォロワー数:約282万人(2021年8月現在)
思わずディズニーリゾートへ行きたくなってしまうような、素敵な写真がたくさん投稿されています。
<注目ポイント>
・プロフィール画面に「パークでの写真は#tokyodisneyresortをつけてね!」
東京ディズニーリゾートのハッシュタグがついた投稿(UGC)がInstagram上に増えることで、話題性を生み出すことができます。
・ここでしか見ることのできない写真や動画を投稿
実際に足を運んでも見られないInstagramだけの限定というのは、コンテンツの価値が高まります。
6.【KENZO(ケンゾー)】人気ファッションブランド「KENZO」の公式アカウント
フォロワー数:約196万人(2021年8月現在)
KENZOは高田賢三(享年81歳)が創立した日本が世界に誇るファッションブランドです。
モデルを積極的に起用して自社の製品をスタイリッシュに紹介しています。
<注目ポイント>
・ショッピング機能を上手く活用
- 商品の写真をタップすると、商品名が表れる
- 商品名のタグをタップすると、商品の詳細ページが表れる
- 「ウェブサイトで見る」をタップすると、外部ECサイトへ異動する
また、プロフィール画面にある「ショップを見る」からも商品一覧を見ることができます。
ユーザーは気になる商品を見て、そのまま購入することができるという便利な機能です。
KENZOはこのようなショッピング機能を上手く活用して、自社の商品に興味を持ったユーザーを購買へと繋げていくことに成功しています。
7.【Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)】高級ブランド「Louis Vuitton」の公式アカウント
フォロワー数:約4,520万人(2021年8月現在)
一流の写真家と一流のモデルを起用し、高いクオリティの写真と動画で自社の製品を紹介しています。
<注目ポイント>
・インフルエンサー、有名モデルなどと、柔軟にコラボ
すでに4,520万人という驚異的なフォロワー数ですが、さらなる認知の向上を目指し、「Louis Vuitton」としての価値を維持しています。
・ブランドを身近に感じてもらう
高級ブランドLouis Vuittonの実店舗は、なかなか敷居が高くて入りづらいですが、Instagramの投稿は誰でも気軽に見ることができます。
8.【積水ハウス】大手ハウスメーカー「積水ハウス」の公式アカウント
フォロワー数:約9.5万人(2021年8月現在)
デザイン性が高くおしゃれな家の写真が多く投稿されています。
<注目ポイント>
・積水ハウスで建てた家をオーナーが動画で紹介
動画でオーナーが自ら「我が家を紹介します」と、内装の説明、何にこだわったのか、実際にどのように生活しているかなどを紹介しています。
また、積水ハウスの社員が暮らす家を、社員自ら紹介している投稿もあります。
リアルな声を届けることで、ユーザーから共感を得ることができます。
9.【JILL STUART Beauty(ジル スチュアート ビューティー)】大手化粧品ブランド「ジル スチュアート ビューティー」の公式Instagramアカウント
フォロワー数:約60.7万人(2021年8月現在)
実店舗と同様に、キラキラした独自の世界観を写真や動画でも作り上げています。
<注目ポイント>
・背景や装飾にもこだわり撮影することで独自の世界観を表現
・リールでメイクの仕方を説明
・発売前の新商品の紹介
10.【Starbucks_j(スターバックス)】「スターバックス コーヒー ジャパン」の公式アカウント
フォロワー数:約305万人(2021年8月現在)
新作ドリンクを中心におしゃれでかわいい写真を、毎日投稿しています。
<注目ポイント>
・ストーリーズ機能を活用
ストーリーズ(24時間で消える投稿)に
・実際のスタッフの声を投稿
・UGC(ユーザーが投稿したコンテンツ)をリポスト
・「投票機能」「アンケート機能」「質問」「クイズ」などを使って、情報収集しながら、ユーザーとのコミュニケーションをとっています。
11.【Tasty Japan(テイスティージャパン)】料理動画メディア「Tasty Japan」の公式アカウント
フォロワー数:約679万人(2021年8月現在)
アメリカ「BuzzFeed」が運営する料理動画メディア「Tasty」の日本版で、日本国内で一番フォロワー数が多い企業アカウントです。
「見て幸せ、作って楽しい」料理動画を投稿しています。
<注目ポイント>
・つい見てしまう料理動画
・有益な情報がつまったコンテンツ
12.【MUJI無印良品】「無印良品」の公式アカウント
フォロワー数:約279万人(2021年8月現在)
日用品、食品、家具、だけでなく住宅まで、実に多くの種類の商品を投稿しています。
<注目ポイント>
・社員が自社商品を実際に使いながら紹介する動画
・ショートムービーを作成し、さりげなく自社商品を撮影
そのどちらの動画も、ショッピング機能が付いているため、商品を気に入ったユーザーはそのまま購入することができます。
13.【Nissan(日産)】大手自動車メーカー日産のグローバルアカウント
フォロワー数:約589万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・美しい風景にこだわって車を撮影
・新車だけでなく、昔の人気のある車の写真も投稿
・UGCをリポストして紹介している
14.【タビジョ】旅行代理店「HIS」が運営する旅好き女子のための女子旅アカウント
フォロワー数:約8.7万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・ターゲットを女性に絞る
・UGCをリポスト
タビジョのオリジナルハッシュタグをつけて投稿して、「私もリポストしてもらいたい!」と思えるアカウント作りができています。
・タビジョレポーターを募集
15.【ハーゲンダッツジャパン】「ハーゲンダッツジャパン」の公式アカウント
フォロワー数:約25.9万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・ハッシュタグ付きの投稿を募集
過去には「ハーゲンハート」のキャンペーンも話題になりました。
独自のハッシュタグを作り、ユーザーの投稿(UGC)を活用することで、商品の話題性を高めることができます。
16.【丸亀製麺】「丸亀製麺」の公式アカウント
フォロワー数:約3.3万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・「食いっプリ!グランプリ!」(2021年2月4日から3月12日)
一般参加型のオーディションという面白い企画を開催しました。
Instagramだけでなく、TwitterやTikTokも対象で、多くのユーザーがうどんを食べている動画をハッシュタグ付きで投稿しました。
17.【Afternoon Tea】「アフタヌーンティー」の公式アカウント
フォロワー数:約29.9万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・コラボ企画
様々な種類の企業とコラボすることで話題作りを行っています。
上手くいけば新規顧客の獲得につながります。
18.【SAPPORO(サッポロ)】「サッポロビール」公式アカウント
フォロワー数:7.2万人(約2021年8月現在)
<注目ポイント>
・キャンペーンを上手く利用して拡散&フォロワー数を増加
注意:キャンペーン利用時は、ガイドラインに沿って実施することが必要です。フォローや「いいね」を金銭で買うような行為はやめましょう。
19.【松屋フーズ】「松屋フーズ」の公式アカウント
フォロワー数:約3万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・「松屋」のイメージとはかけ離れた、インパクトのあるコンテンツを投稿
20.【ゼスプリキウイ】「ゼスプリ」公式アカウント
フォロワー数:約25.9万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・マスコットキャラクター「キウイブラザーズ」使用
・Instagramストーリーズで使える、キャラクターのGIFスタンプやARフィルタを作成
21.【茅乃舎】「茅乃舎」公式アカウント
フォロワー数:約10.6万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・旬の素材と、その素材を使った料理を交互に投稿
フィード画面に統一感が出ることで、「茅乃舎」の世界観を表しています。
・旬のお料理インスタライブ
22.【ヤマトグループ】クロネコヤマトでおなじみ、ヤマトグループの公式アカウント
フォロワー数:約2.6万人(2021年8月現在)
<注目ポイント>
・オリジナルキャラクターを作り、親しみやすさをプラス
・ミニトラックと共に全国各地の美しい情景を紹介
23.まとめ
今回はInstagram活用成功事例20選をご紹介しました。どの企業も独自の世界観があり、見た目はもちろんのこと、中身も有益なものになっています。
これらの事例を参考して、思わずフォローしたくなるようなアカウント作りをしていきましょう。
この記事の内容は『OHACO TV』の【OHACO de 学ぼう!】Google keepとは?(21:19)でもご紹介しております!
OHACO編集/ライター
約20年勤務した大手銀行を退職後、WEBデザイン/プログラミングを学ぶ。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。現在では WEBサイト運営・管理から、ビジネス記事のライティングを行う。