自己愛と自己肯定感の違い

たまに、過去の武勇伝を耳にタコができるくらい語るなど、自分がいかにすごいかを延々とアピールする人がいます。
このような人のことを「自己肯定感が高い人だ!」と勘違いする人がいますが、これは自己肯定感の高さがそうさせているのではなく「自己愛」の強さがそうさせていて、むしろこういった人は自己肯定感が低いのです。

【自己愛】とは
うぬぼれ・自己陶酔・ナルシシズム(出典:三省堂/大辞林第三版)

【自己愛の強い人の特徴】

  • 恥をかきたくない
  • 他人を見下すことで自分の価値を保とうとする
  • 優越感を得るために人を軽蔑する
  • 共感できない

つまり、自己愛の強さはむしろ自己肯定感の低さの表れなのです。

ネガティブな感情を鎮める為にできる行動

イライラするもの・場所・人から距離を置く

まずは、ネガティブなことを考えてしまったり、自己否定したりするきっかけを減らしましょう。

自分自身を取り戻すために、合わないもの・合わない場所・合わない人から身を引く行為は逃げではありません。
全てを環境のせいにする必要はありませんが、環境要因は無視できないくらいの大きな影響があります。

距離を置けない場合は、受け流す技術を覚えておきましょう。
仕事の関係で、または家族だから、などの理由ですぐに距離を置けない人もいるかと思います。
そんなときは、批判する人に対して「あなたはそう思うんですね!」とだけ返す。

過干渉の人に対しては「心配してくれてありがとうございます。自分なりにやってみますね!」とだけ返す。いちいち過剰に反応しないでいることが大切です。

自己肯定感を高めるためには、「相手の期待に応えすぎない、自分の期待に応えてあげる」という考え方とスタンスがとても大切です。

自分の好きなもの・場所・人・心地良い時間を大切にする

  • あなたの好きなもの・場所・人・心地良い時間をリストアップする。
  • リストアップしたものに、好きな理由を書く。
  • 心地良い時間を増やすためにできることを書く。

1つのもの・1人の人・1つの場所にあまり偏りすぎると「依存」してしまう可能性があるので、できるだけたくさんリストアップしてみましょう。
そして、相手ではなく自分が喜ぶことを自分にしてみましょう。まずは自分のことを大切にする、そうすると自然に相手のことも大切にできるようになっていきます。

まずは自分軸で生きるということをやってみるといいですね。

身近な人間関係を大切にする

自己肯定感が低い人ほど、自分の力ではどうしようもない人間関係のことで思い悩みます。
逆に、自己肯定感の高い人は、今できる範囲でベストを尽くせるので、結果的にどんどん人間関係も良好になっていき、自己肯定感も高まっていきます。

どうにもならないことに目を向けるのではなく、今、あなたのことを大切にしてくれている人を大切にするクセをつけましょう。

「すべき」「せねばならない」は完璧主義者的な傾向の象徴ですが、そもそもこの世界に完璧は存在しません。追い求めれば追い求めるほど苦しくなってしまいます。
例えば、「私は人に優しくすべき」を「私はできるだけ人に優しくしたい」というように変えてみましょう。
「すべき」は命令しているようなきつい口調なので、それだけでストレスがかかります。
さらにできなかったときには、もれなく自己否定がセットになってしまいます。

しかし「できるだけこうしたい」は、してもしなくてもどちらでもいいという前提なので、そもそもストレスがかかりません。
また、できなかったときも「まぁ仕方ないか」くらいで済むので自己否定につながる心配もありません。

日常生活の中で心がザラっとしたら、自分の本当の気持ちを無視してしまっている証拠です。
そんな時こそ「本当はどうしたい?」と自分に聞いてあげてください。
自己肯定感を高めることは、自己信頼感を高めることでもあります。
自己信頼感とは、自分自身を信頼することです。
では自分自身と信頼関係を築くためにはどうしたらいいでしょうか。

誰かと信頼関係を築きたいと思ったとき、一般的には下記のような行動を取ると思います。

  • よく話を聞く
  • ウソをつかない
  • 強制しようとしない
  • 相手が喜ぶようなことをする
  • 頻繁にコミュニケーションをとる
  • 相手の大切にしたいものを大切にする
  • 決して悪口を言わない

これを自分自身に向けて置き換えてみると以下のようになります。

  • 自分の心の声をちゃんと聞く
  • 自分の気持ちにウソをつかない
  • 自分の気持ちを強制しようとしない
  • 自分が喜ぶことを考えて行動する
  • 自分自身と頻繁に向き合う
  • 自分の大切にしたいものを大切にする
  • 自分のことを悪く言わない

まとめ

私たちは、孤独に耐えることができません。
誰かとつながりを感じていないと寂しくて、身体にも悪影響が出てしまいます。
しかし、いつも誰かと繋がっているわけにもいきませんよね。
だからこそ、自分にとって自分が一番の味方になってしまえばいいのです。
泣いてもいい。怒ってもいい。出来なくてもいい。笑われたって、嫌われたっていいのです。
あなたはあなたでいいし、私は私でしかないということを認めて受け入れていきましょう。