企業での面白いコンテンツマーケティング成功事例21選

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し続けることで企業のファンになってもらい、最終的に企業の利益に繋げていくというマーケティング手法です。
「企業が伝えたいもの」を伝えるのではなくて、「ユーザーが求めているもの」に寄り添って情報発信することで効果が出てきます。

成功している企業はどんな取り込みをしているのか?今回は、企業での面白いコンテンツマーケティング成功事例20選を紹介していきます。

目次[開く]

  1. コンテンツマーケティングのお手本《北欧、暮らしの道具店》
  2. 独自の空気感を確立させてファンを増やした《Suumo タウン》
  3. 保険に関心がない層に名前を覚えてもらう戦略の《Lifenet JOURNAL》
  4. 人事採用に活用してブランディングに成功した≪メルカン≫
  5. 変革するトヨタと豊田社長の思いを発信するための《トヨタイムズ》
  6. 顧客の年齢層を広げるために開設した≪おかねの小槌≫
  7. 新規生徒獲得のためのオウンドメディア≪侍エンジニアブログ≫
  8. 外部のネットニュースに記事を掲載することで知名度を上げた≪弁護士ドットコムニュース≫
  9. 植物に関する多彩なメディア展開で成長した《Green Snap》
  10. SNSを上手く活用し、スイーツでつながる幸せを広める≪モンテール≫
  11. 最新のコーディネートをInstagramとブログを使って発信する≪airCloset Style≫
  12. 経営層に人気のある≪経営ハッカー≫
  13. 情報量が圧倒的に多い《キナリノ》
  14. ターゲットを大学生に絞って運営≪t-news≫
  15. 芸術的な写真で品質の良さを表現≪土屋鞄製造所≫
  16. 潜在的な顧客を開拓していくための≪サイボウス式≫
  17. 雑誌と同じコンテンツを利用して、異なるマネタイズの方法を探った《Oggi.jp》
  18. 社員の考えや日常に触れられる≪ベイジの日報≫
  19. 美容に関するニーズに応えて、ECサイトへ誘導≪watashi+≫
  20. Instagramのショート動画で商品の魅力を伝える≪無印良品≫
  21. 独創性が強い記事を配信する≪Books&Apps≫
  22. まとめ

1. コンテンツマーケティングのお手本《北欧、暮らしの道具店》

出典:北欧、暮らしの道具店

コンテンツは営業色控えめで、全体的に落ち着いた、感じの良いサイトです。
ユーザーの目線に立って、スタッフ自身が暮らしに関係したエッセイやレシピ、おしゃれな写真等を掲載することで、定期的にチェックしたくなるサイトになっています。
たとえ訪問回数に対する購入回数が低かったとしても、訪問回数自体が増えれば、自動的に売上も上がっていきます。

2. 独自の空気感を確立させてファンを増やした《Suumo タウン》

出典:Suumo タウン

不動産・住宅に関する総合情報サイトSuuumoのオウンドメディアの一つで、“エモいオウンドメディア”として知られています。
書き手が街への熱い思いを感情のままに綴るエッセイが、純粋に読み物としておもしろいと、ファンが多いサイトです。
人と街のミスマッチをなくすために、ガイドブックに載っている情報ではなく、実際にそこに住んでみたからこそ伝えられる情報を提供しています。

3. 保険に関心がない層に名前を覚えてもらう戦略の《Lifenet JOURNAL》

出典:Lifenet JOURNAL

本体であるライフネット生命は保険関連のキーワードで上位表示するのに対し、「Lifenet JOURNAL」は、ほとんどが圏外です。
それは、今はまだ生命保険を必要としていない層をターゲットにしているからです。
潜在先に読んでもらい、企業名を覚えてもらうことで、いざ保険が必要になった時にライフネット生命を思い出してもらうことを目標にしています。

4. 人事採用に活用してブランディングに成功した≪メルカン≫

出典:メルカン

フリマアプリを運営する株式会社メルカリのオウンメディアで、人事採用やブランディングを目的として活用しています。
メルカリの人、そして今を知ってもらうために、活躍する社員や社内での出来事について、ありのままの情報を発信しています。
コンテンツを拡散することでメルカリの魅力を広めることができ、事前に会社のありのままを知ってもらうことで採用後のミスマッチを防ぐ効果もあります。

5. 変革するトヨタと豊田社長の思いを発信するための《トヨタイムズ》

出典:トヨタイムズ

トヨタ自動車株式会社のオウンドメディアで、今まで公開されることのなかった、トヨタのありのままの姿を伝えています。
テレビCMでもおなじみの香川編集長が、トヨタ関係者に取材をしながら、トヨタの内側を説明していきます。
モビリティカンパニーへの変革に向けて、トヨタの中で起こっている変化や、社長は何を考え、何をしようとしているのかを社内外へ広く発信するために活用しています。

6. 顧客の年齢層を広げるために開設した≪おかねの小槌≫

出典:おかねの小槌

ファイナンシャルプランナーの事務所である有限会社ライフドアーズは、元々紙媒体の施策で40代女性を中心に集客に成功していました。
しかし今後の事業を拡大するために、30代女性をターゲットにしたオウンドメディア「おかねの小槌」を始めました。
ユーザーを具体的にイメージしてニーズを徹底的に追及した上で記事を書くことで、問い合わせや契約の増加に繋がっています。

7. 新規生徒獲得のためのオウンドメディア≪侍エンジニアブログ≫

出典:侍エンジニアブログ

プログラミングスクール「侍エンジニア」が運営するオウンドメディアで、プログラミング初心者をターゲットに記事を量産しています。
3,000以上にも及ぶ記事の多くで、SEO上位表示を実現し、月間300万PV以上という業界でもトップクラスのアクセス数を誇り、毎月数百件の入学希望者を獲得しています。
SEO対策で成功はしましたが、PVやCVを増やすことに集中し過ぎたせいで、記事の質が低いという意見もあります。

8. 外部のネットニュースに記事を掲載することで知名度を上げた≪弁護士ドットコムニュース≫

出典:弁護士ドットコムニュース

弁護士ドットコムが運営するオウンドメディアで、世の中が注目している話題について、弁護士に相談・取材した記事を掲載することで、大きな注目を集めています。
注目されるコンテンツ記事を作り、外部メディアへの掲載を積極的に行うことで、月間訪問者は400万~600万人を誇っています。

9. 植物に関する多彩なメディア展開で成長した《Green Snap》

出典:Green Snap

Green Snapは植物・お花好きが集まって楽しむコミュニティサイトです。
花の写真を撮ると自動で名前を教えてくれるアプリが人気です。植物の育て方などを配信するブログ、通販サイト、SNSなど、用途や目的に応じて様々なメディアを展開し、全体で月間950万人が利用する巨大メディアへと成長しました。

10.SNSを上手く活用し、スイーツでつながる幸せを広める≪モンテール≫

出典:モンテール

シュークリームやロールケーキでおなじみの洋菓子メーカー「モンテール」のオウンドメディアです。新商品の商品情報やスイーツレシピなどを紹介するだけでなく、「スイーツのたのしさに出会える場所」として設立された「スイーツ学園」では、いろいろなイベントやキャンペーン、スイーツにまつわる楽しいコンテンツを提供しています。

出典:モンテール|キャンペーンサイト

モンテールは、コロナ禍で感じにくくなった人との繋がりに着目し、スイーツを通じて人との繋がりを感じてもらうことを目指し、「スイーツでつながる幸せプロジェクト」の一環で「#顔についたあのクリーム」に名前をつけようキャンペーンを実施しました(2021.6.21~2021.8.1)。第1弾ではSNSから名前を募集、第2弾では集まった名前4候補の中からSNS上で投票を行い、俵万智さんの特別エッセイに掲載されるキャンペーンです。総勢5,600件以上の参加があり、モンテールの企業理念を幅広い方へ知ってもらい、ファンづくりのきっかけとして反響がありました。

11. 最新のコーディネートをInstagramとブログを使って発信する≪airCloset Style≫

出典:airCloset Style

airClosetは、女性の普段着に特化したサブスクリプション型ファッションレンタルサービスを展開しています。
Instagramやブログを中心に、最新のトレンドに合ったコーディネートを、写真を多く使って効果的に見せることで、会員数を増やしています。

12. 経営層に人気のある≪経営ハッカー≫

出典:経営ハッカー

freee株式会社が運営するオウンドメディアで、企業と良い関係を築くことに成功した良い例の1つです。「クラウド会計freee」を提供している会社ですが、会計以外に関するコンテンツが充実しています。
一般的なビジネスや経営に関する、クオリティの高い記事を発信し続けることで、幅広い経営層の支持を得て、認知度を高めています。

13. 情報量が圧倒的に多い《キナリノ》

出典:キナリノ

株式会社カカクコムのオウンドメディアで、「暮らしを素敵に丁寧に。」をコンセプトに、ライフスタイルに関する様々なお役立ち情報を提供しています。
コンテンツ数が多いだけでなく、1コンテンツの情報量が多いのも特徴です。
商品の紹介ページでは、紹介数も多く、購入できるサイトのリンクや関連する動画も載せているなど、使い勝手がよく気に入っているユーザーも多いと考えられます。

14. ターゲットを大学生に絞って運営≪t-news≫

出典:t-news

株式会社トモノカイが運営するオウンドメディアで、大学生向けに、アルバイト・就活・留学・資格などの情報を提供しています。
バイトの口コミや業務内容について説明する記事などのターゲットが必要としている情報に関連させて、自社事業への誘導も行っています。
ターゲットである大学生の目線で記事を書くために、大学生インターンが執筆しているのも特徴です。

15. 芸術的な写真で品質の良さを表現≪土屋鞄製造所≫

出典:土屋鞄製造所

土屋鞄製造所は、上質な革製品を職人の確かな手仕事で仕立て、販売するメーカーです。
webページのデザイン性の高さと、美しい写真が特徴です。直接的に購買行動を促すことはせず、自社製品を芸術品のように紹介することで、品質の高さを上手く表現しています。

16. 潜在的な顧客を開拓していくための≪サイボウス式≫

出典:サイボウズ式

kintoneなどのグループウェアを提供するサイボウズ株式会社が運用しているオウンドメディアで、会社や組織のあり方、多様な働き方や生き方について幅広く発信しています。
読者のためになる質の良いコンテンツを提供することで、まだグループウエア会社を知らない人に知ってもらうことを目的としています。
記事の中で、違和感なく自然な流れで自社製品を紹介しているところもポイントです。

17. 雑誌と同じコンテンツを利用して、異なるマネタイズの方法を探った《Oggi.jp》

出典:Oggi.jp

株式会社小学館のwebメディアで、もともと紙媒体のファッション雑誌「Oggi」から始まり、webでも運用されています。
ページ内に内部リンクが多数設けられていて、ユーザーが知りたい情報をすぐに得やすいサイト構造になっています。
その結果としてSEOも高く評価されています。ECサイトへのリンクはありませんが、マネタイズとして広告やPR記事に誘導しています。

18. 社員の考えや日常に触れられる≪ベイジの日報≫

出典:ベイジの日報

Web制作会社の株式会社ベイジが運用しているオウンドメディアで、社員が毎日書いている日報の中から、公開できるものをピックアップして掲載されています。
課題も隠さずリアルを高頻度で伝えることで、社員の考えや日常に触れることができ、採用後のミスマッチを減らすことができます。

19. 美容に関するニーズに応えて、ECサイトへ誘導≪watashi+≫

出典:watashi+

資生堂が運営しているオウンドメディアで、メディアや通販など様々な機能を持っています。
メディア内にはメイクや美容に関するコンテンツがあり、一部のコンテンツでは自社商品の購入へ誘導しています。
美容に関する悩みや問題などのキーワードを配置して、新規ユーザーの獲得にも成功しています。

20. Instagramのショート動画で商品の魅力を伝える≪無印良品≫

出典:無印良品
出典:無印良品Instagram

無印良品が大切にしているのは、会社の理念やコンセプトを伝えて、多くの人に共感してもらうことです。
株式会社良品計画のサイト内にある「くらしの良品研究所」では、コミュニティサイトで商品アイデアやリクエストを募集して、ユーザーのニーズを把握しつつ、繋がりを深めることに成功しています。
公式Instagramでは、10秒から15秒の動画で商品の使い方や魅力について伝えることで、購買に繋げています。

21. 独創性が強い記事を配信する≪Books&Apps≫

出典:Books&Apps

ティネクト株式会社が運営するオウンドメディアで、マネジメント、仕事、知識社会での生き方についての記事が中心となっています。
「読んでおもしろいと思うか」を基準に、SEOを必要以上に気にせず、新しい切り口の記事を配信しています。

22. まとめ

企業での面白いコンテンツマーケットの成功事例を20例、厳選して紹介しました。
コンテンツマーケティングを成功させる方法は1つではありません。そして、成果が出るまでに時間がかかるのが一般的です。

紹介した事例をヒントにして、自社に合ったコンテンツマーケティングの手法を探り、実践してみてください。

この記事の内容は『OHACO TV』の【OHACO PIC UP】コンテンツマーケティング成功事例(20:49)でもご紹介しております!

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