いまさら聞けないSNSとは?魅力と利用する上での注意点を解説します。

今や日本人の80%の人が利用しているといわれるSNS。コロナ禍の今、人同士が直接接触することが少なくなり、非接触でコミュニケーションをとる1つの手段として、利用される機会がさらに増えたSNS。そもそもSNSとは何か?SNSの魅力は何か?という疑問から、SNSがこれほどまでに人々を魅了する理由、SNSを利用する上での注意点についても解説していきます。

  • SNSの大枠が分かる
  • SNSの持つ様々な魅力がわかる
  • SNSを利用する上での短所・気を付けるべき点

SNSってなに?

近年、スマートフォンの急速な普及に伴い、私たちの生活に浸透してきたSNS。InstagramやFacebook、Twitterなど、多種多様なSNSが私たちの身の回りには溢れています。そもそも、SNSとは何か皆さんは知っていますか?

SNSとはsocial networking service(ソーシャルネットワーキング)の略称で、その名の通り、社会的ネットワークを構築することのできるサービスや、WEBサイトのことを指します。仲間と情報や写真を共有したり、実際に会ったことのある人はもちろん、会ったことのない人や、知っていたけれど話したことのない人とのコミュニケーションを楽しむことができるとても便利なツールやサービスのことです。

SNSの魅力

いったいなぜSNSがここまで私たちの生活に定着したのでしょうか。SNSの持つ様々な魅力を解説していきます。

1.無料で利用できる

会員登録さえすれば、誰でもすぐに始めることができ、サービスを利用するのにも費用がかからないことは大きな魅力です。

2.手軽にコミュニケーションをとることができる

実際に会話をしてコミュニケーションをとる際には、伝えたい考えを頭の中でまとめてから、言葉に変換して発することで言葉が音声となり相手に伝えます。しかし、相手に伝えたい内容が、伝わらなければいけません。ところが、SNSでのコミュニケーションは、自らが発言をしなくても既存の情報の共有(シェア)や、いいねボタンを押すだけで自身の考えを示すことができ、相手にも簡単に自信の意見や考え伝え、表現することができるのです。

3.速く情報収集ができる

情報を拡散することが容易に行えるという特性を持つTwitterなどのSNSを利用することで、テレビやネットニュースよりも先に最新の情報を得ることが可能です。最新の情報だけでなく、自身が興味のあることについても同様に、最新の情報をどこにいても手軽に得ることができます。

4.人とのつながり・親近感を感じられる

日本国内だけでなく、世界中の人と情報を共有することで得られる「つながり」感もSNSの魅力であり楽しさでもあります。多くの芸能人も利用するため、SNSを通して憧れの芸能人のプライベートな部分を見ることができ、その投稿に対してコメントを残すこともできます。このように、実生活の中では関わることのない人との「つながり」を生むことで、遠い存在の人を身近に感じることができるのもSNSが支持される魅力の1つなのです。

5.娯楽性

自身の発信した情報に対していいねやコメントなど、反応をもらうことは、他人から認められたという気持ちが、承認欲求を満たすことにも繋がります。また、一方的な発信ではなく、多方向からの発信によってコミュニケーションをとるSNSでは画面越しの相手と繋がっているという感覚になりやすく、現実で実際には1人でいても、まるで自身の周りに常に多くの人がいる感覚を楽しむなど、SNSは娯楽性にも優れています。

SNSの短所

SNSには多くの魅力がありますが、一方で短所もいくつかあります。これらの短所に気を付けて利用しなければ人生を台無しにしてしまう可能性もあります。十分に注意しなければなりません。

1.依存度が高い

SNSはインターネットに接続できる環境さえあれば24時間どこでも利用することができます。この手軽さや便利さは、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、過度な利用により日常生活に支障をきたしたり、健康面に悪影響を与える恐れもあります。

2.デマ情報の多さ

どのようなメディアであっても、間違った情報が流れてしまうことは起こり得ます。特に、SNSでは誰もが容易に情報を発信することが可能です。その為、誰が流したのか分からないデマの情報であっても、すぐに拡散されてしまいます。デマに踊らされないためにも、目にした情報を鵜呑みにすることは避け、本当に信頼できる情報なのかを自分自身で考える必要があります。

3.個人情報悪用のリスク

名前や顔は隠したつもりでも、写っている持ち物や背景から個人を特定することは容易にできてしまいます。特定した個人情報を使用しアカウントを乗っ取られたり、ストーカー被害にあう可能性もあります。そうならないためにも、SNSで公開する情報の範囲を見極めなければいけません。

4.不適切な発信による炎上の恐れ

SNSを利用している以上、投稿した内容が、「炎上」をする可能性が全くないとは言いきれません。仲間内だけで楽しむことが目的の投稿が、第3者によって拡散され、たちまち炎上し、SNS内の名前も顔も面識のない人から誹謗中傷をうけることも珍しくありません。実際に、SNS上での炎上により個人情報が特定されて、企業からの内定が取り消しになるという事例もあります。このように炎上は実生活にも大きな影響を与えます。また、ネット上に書き込まれた情報や画像は一度拡散されると完全に削除することは難しいため、半永久的に残るため、どんなに反省してもその過ちを取り消すことはできません。

そうならないためにも、SNSを利用する際は誰に見られても良い内容を投稿することを心掛けたほうが良いでしょう。

5.ネットいじめの被害者にも加害者にもなり得る

2020年10月に文部科学省が公表した、「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、ネットいじめの認知件数は、17,924件で過去最多を更新しました。SNSには匿名性があるため、誹謗中傷をされても特定が難しいため、いじめが起こりやすいのです。また、暇つぶしが目的で書き込んだ内容が、画面越しの相手を傷つける可能性もあります。このように、誰でもいじめの被害者や加害者になってしまうのです。

まとめ

SNSはとても便利なツールですが、1歩間違えればトラブルに起こしてしまったり、巻き込まれてしまう危険性があるのも事実です。SNSを利用する際には、良い面だけでなく短所もよく理解しておくことが大切です。