画像データやイラストを保存する際、ファイル形式の種類が多すぎて何が適しているのか分からない。そんな経験はありませんか?
適切なファイル形式を選択することは、品質やファイルサイズ、ウェブページの読み込み速度など、様々な要因に直結します。
今回は、画像ファイル形式の種類とその特徴、印刷とWebのどちらに向いているかについてご説明します。
JPEG(ジェイペグ)【.jpeg】
JPEGは、Joint Photographic Experts Groupの略称で、写真や絵画などの静止画像のデータ圧縮形式の一つです。
約1677万色のフルカラーの再現が可能で、自然の画像や、グラデーションなど繊細な色の表現が得意です。
ファイルサイズも非常に小さく、少ないデータで保存することが可能です。
しかし、一度圧縮した画像は、元の品質に復元することが出来ない「非可逆圧縮」方式を採用しているので、データの取り扱いには注意が必要です。
☆写真画像に適している ☆印刷、Web向き
PNG(ピング)【.png】
PNGは、Portable Network Graphicの略称で、図形やイラストなどの画像データ圧縮形式の一つです。
約1677万色のフルカラーの再現が可能で、透過や、半透過も表現することが可能です。
JPEGファイルよりも、ファイルサイズが大きくなってしまうことがあります。
PNGファイルは、圧縮後も元の画像に復元することが出来る「可逆圧縮」方式を採用しています。
☆イラスト、ロゴに適している ☆Web向き
GIF(ジフ)【.gif】
GIFは、Graphics Interchange Formatの略称で、図形やイラストなどの画像データ圧縮形式の一つです。
256色の再現が可能で、透過や、アニメーションの表現をすることが可能です。
再現できる色数が少ないため、ファイルサイズも小さく、少ないデータで保存することが可能です。
PNGファイルと同様で、圧縮後も元の画像に復元することが出来る「可逆圧縮」方式を採用しています。
☆イラスト、ロゴに適している ☆Web向き
SVG(エスブイジー)【.svg】
SVGは、Scalable Vector Graphicの略称で、テキストデータとして図形を記述する画像ファイル形式の一つです。
XMLを応用したマークアップ言語の一つで、他の画像ファイル形式が点で表現される「ビットマップ形式」であるのに対し、SVGは線で表現される「ベクター形式」です。
繊細な表現には向いていませんが、編集が簡単で、拡大縮小しても輪郭が荒くならないことが特徴です。
☆イラスト、ロゴに適している ☆Web向き
PSD(ピーエスディー)【.psd】
PSDは、Photoshop Documentの略称で、Adobe Photoshopの標準画像ファイルです。
Photoshopで、解像度の変更や、フィルター、埋め込みテキストの適用などができることが特徴です。
画像の編集ができる為、ファイルサイズが大きくなってしまいますが、圧縮後も元の画像に復元することが出来る「可逆圧縮」方式を採用しています。
☆写真画像、イラスト、ロゴに適している ☆印刷向き
EPS(イーピーエス)【.eps】
EPSは、Encapsulated PostScriptの略称で、ページ記述言語のPostScriptで記述された図版データを保存するファイル形式の一つです。
Adobe社が開発したもので、Illustratorや、Photoshopで編集可能です。
☆写真画像、イラスト、ロゴに適している ☆印刷向き
WebP(ウェッピー)【.webp】
Webpは、Google社が開発したWeb対応の画像ファイル形式で、Webページへ埋め込む静止画に適した画像ファイルです。
約1677万色のフルカラーの表現が可能で、透過や半透過、GIFアニメーションのような簡単なアニメーションの表現も可能です。
写真に適している「非可逆圧縮」方式と、図形やイラストなどに適している「可逆圧縮」方式のどちらにも対応しています。
☆写真画像、イラスト、ロゴに適している ☆Web向き
まとめ
今回のポイント
・JPEG:繊細な色表現、フルカラーの表現、印刷、Web向き
・PNG :透過や半透過、フルカラーの表現、Web向き
・GIF :透過やアニメーション表現、Web向き
・SVG :テキストデータで編集可能、拡大縮小に強い、Web向き
・PSD :画像編集可能、印刷向き
・EPS :高解像度での印刷が可能、印刷向き
・WebP:Web対応の画像ファイル、Web向き
今回は、様々な画像のファイル形式の種類と特徴、適した利用シーンについて解説しました。
適切なファイル形式を選択し、よりよい品質の制作物作成に繋げましょう!