RPAを利用したDXを、補助金を利用して導入してみてはいかがですか?

IT Trends UpDate 【 連載 Topic 08 】

補助金を活用してDXを進めたい、という方からのご相談をいくつかいただいています。
その場合、多くの方が悩まれるのが「何をどうするかイメージがつかない…」といった、どこから手を付けるかが全く見当もつかないケースです。
「何か変えなければいけないでしょう」という観点では無く、「今やっている作業を自動化する」という発想でDXに取り組むことでプロジェクトが進むようになります。
その中の1つ、「RPA(Robotic Process Automation)」はパソコンで作業しているExcelでの入力などを自動化し、パソコンに向き合う時間を削減して本業に専念できるように業務を効率化できます。
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補助金の対象にもなっているため、導入のタイミングとして考えられている方も多いようです。この機会に、御社でも取り入れてみるのを検討されてみてはいかがでしょうか。

RPAツール導入につかえる3つの補助金

RPAツールへの補助金として、「IT導入補助金」「ものづくり補助金」「小規模持続化補助金」が適用されます。それぞれで管轄が分かれており、申請の要件とスケジュールが異なりますので、まずは自社に適用されるか公募要領を確認されることをおすすめします。

IT導入補助金

2022年のIT補助金の種別では通常枠(A・B類型)で申請できます。補助の対象としてはソフトの購入及びクラウド利用費、導入関連費に充てることができます。クラウド利用費については最大1年分となりますので、留意しておきましょう。
A類型ではプロセス数(業務工程や業務種別)が「1プロセス以上」と指定されている事に対し、B類型では「4プロセス以上」となっていますので注意が必要です。補助率はA・B類型共に1/2となりますが、補助額がA類型は「30万円~150万円未満」、B類型は「150万円~450万円以下」と異なります。またB類型は「賃上げ目標」が必須となりますので、その点にも注意しましょう。

ものづくり補助金

生産現場での設備投資などによく使われる補助金として知られていますが、生産性向上のためのITツールもその設備に含まれます。
補助上限額は1,000万円とIT補助金と比べても大きく、補助率も通常1/2のところを条件を満たせば2/3まで拡大します。
自社の生産規模に応じて検討されるのがよいかと思います。

小規模事業者持続化補助金

コロナ以降に補助金としてよく知られることになった補助金です。従業員数が5名以下、一部業種は20名以下の事業者が対象になっています。
補助金開始時はホームページや広報宣伝などのアイテム制作等に利用されるケースが多く見られましたが、安価なRPAツールなどでは補助金対象となる可能性がありますので検討してみてはいかがでしょうか。補助の上限額は50万、補助率は2/3となっています。RPAツールを購入する前に、補助金対象であるか確認することをお勧めします。

各地の商工会議所などで相談会などが実施されていますので、検討されている方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。