運会計士の「目から鱗」経営【連載 第3回】
今回は、アンゾフの成長マトリックスを使って、売上の増やし方をお伝えします。
横軸に市場を取って、既存市場と新規市場に分けます。縦軸には商品を取って、既存商品と新規商品に分けます。この横軸と縦軸の組み合わせによって、4つの象限に分けることができます。
まず、第1象限が、既存市場×既存商品です。この象限での売上増加は「市場浸透」です。値上げ、販売数量アップ(まとめ買い、リピート率アップ)、既存商品の重ね売りをすることなどが挙げられます。
例としては、マクドナルドのハンバーガーを買ったお客様にマックポテトを買っていただくことなどです。
第2象限は、新規市場×既存商品で、この象限での売上増加は「市場開拓」です。今までと違う市場(新たな地域、新たな年齢層、新たな性別、新たな所得層、新たな趣味など)で既存商品を販売することが考えられます。
例えば、ワークマンの商品のターゲットを作業者からアウトドアに変えてみることなどです。
第3象限は、既存市場×新規商品で、この象限での売上増加は「商品開発」です。新たな商品を開発して、既存市場に投入することです。
アップルがiPhoneユーザーに新商品のアップルウォッチを開発して購入していただくなどです。
最後の第4象限は、新規市場×新規商品で、この象限での売上増加は「多角化」です。これは中小企業にとってはリスクが大きいので、やらないことですね。
SMCホールディングス 強運会計士
公認会計士歴約40年、この間に5,000社以上の中小企業を見てきました。この経験から中小企業が発展していく「目から鱗」が落ちるノウハウを見つけました。
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