運会計士の「目から鱗」経営【連載 第2回】
まず、経営者は資金の重要性を認識する必要があります。特に2代目・3代目の社長は資金繰りで苦労したことがないので、特に資金の重要性を認識してください。
会社は資金がなくなると事業を続けられなくなります。赤字になっても、売上が減少しても、資金さえあれば会社は生きていくことができます。資金は会社の血液・命と言ってもよいのです。
さて、資金はどのように調達するのでしょうか? 経営において資金の調達方法は3つあります。
まず1つ目が、借金(負債)による資金調達です。
銀行からの借入は、借金による資金調達の典型です。この資金調達にはおのずから限界が生じます。それは、借入をしたらいつかは返済しないといけないからです。
裏を返せば、返済できないような借金は誰もさせてくれないのです。このように、この資金調達方法には必ず限界があります。
2つ目は、出資による資金調達です。
出資者(株主)から出資をしてもらって資金調達をします。中小企業の場合は、自分または親族、友人くらいしか出資をしないでしょう。出資は会社を解散したり減資したりしない限り返済しなくてよいのです。しかし、出資する人が限られているという意味で、この資金調達方法にも限界があります。
最後の3つ目が、利益による資金調達です。
利益は自ら稼ぎ、既に税金を支払った残りなので返済する必要もなく、自由に使える資金です。この利益による資金調達は、どんなに資金調達しても限界がないのです。
無限に資金調達してよいのです。むしろ、利益による資金調達はすればするほど、会社がドンドン強くなっていきます。
ところが、税金計算しかできない(資金のことが全く分からない)三流会計事務所の節税提案に乗って、利益と資金を減らしていく三流アホ経営者が多くいます。
利益と資金の関係を十分理解していれば、自社が節税をしてよい会社なのか、節税してはいけない会社なのかは簡単にわかります。三流会計事務所の節税提案に乗らないようにしましょう。
SMCホールディングス 強運会計士
公認会計士歴約40年、この間に5,000社以上の中小企業を見てきました。この経験から中小企業が発展していく「目から鱗」が落ちるノウハウを見つけました。
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