DXでビジネスを加速化するBIツールを活用しましょう

IT Trends UpDate 【 連載 Topic 06 】

この上半期で数回にわたり、中小企業の経営者様に向けてDX導入のセミナーを開催しました。
やはり中小企業のDX導入には、人材不足等のハードルが数多くあり「今まで通りで構わないよ」と早々に結論を急がれてしまうこともあるように受け取れました。
確かに、IT化することで手間が増え、実務に向かう時間が取られてしまえば本末転倒です。「IT化」=「PC入力」と捉えがちですが、DXの要所はどこなのか、また何の目的で行うのかを社内で共有するには、まず何をどう数値化するのかを知ることから始めましょう。

IT化とDX化の違い

ITは昨今では一般的なものとなり、インターネットやスマートフォンの存在で、公私ともに普遍的な存在になりました。データを介しての技術は生活も豊かにすることを、誰もが享受できるまでになりました。それにかわってDXといえばどうでしょうか?何だか小難しくて、仕事にどう適用するのか、何に効くのかなんて思いつかないのではないでしょうか。
ここで改めて、ITとDXの定義を確認しましょう。

IT(Information Technology)=情報技術
DX(Digital Transformation)=IT等を駆使して仕事などを便利にする変化や改革

DXの文言でひっかかった方もいるのではないでしょうか。
「もう既に仕事でパソコンは使っているし、管理ソフトは入れているよ」という企業が大半だと思います。勤怠管理から経理ソフト、工程管理から在庫管理まで紙で管理よりパソコンで管理されていることの方が多いのではないでしょうか。

「パソコンで管理」から抜け出る第一歩

業務日報、売上分析、財務分析…SE担当や経理の方に、「営業担当の達成率を計算しておいて」と指示をして、なかなか数値が出てこない状況で「計算が遅い」などと言っていたとしら、皆さんはどう思いますか。
作業者側は「どこからデータを引っ張ってくればいいかわからないし、マクロなんて使ったことない」などの悩みを抱えたまま作業をすることで、効率が低下してしまいます。
指示者側は、「遅い」と嘆くことよりも、「どう効率化するか」を先に考え経営判断のスピードアップを考えるべきです。
そうした状況に必要なのは、データを同じプラットフォーム上で数値化し、必要な情報をピックアップして表示する「BIツール」の導入です。BIツールでは、経営判断や営業改善に必要な情報を分析し、ビジュアル化して表示します。
先輩管理者が感覚で行っていた判断を数値化することで、好調な事業への追加投資やリスク対策など、あらゆる事に対してエビデンスのある判断が誰でもできるようになります。

BIツールも業種ごとに、さまざまなツールが開発されています。クラウドベース、自社サーバで使用するオンプレミスのソフトなど…、比較検討などを下記でご紹介していますので参考にされてはいかがでしょうか。ご相談にも承ります。