自分専用のアプリを作る!

IT Trends UpDate 【 連載 Topic 04 】

最近ではWIXなどのサービスを用いて、個人で制作したホームページも業者に頼んだのと遜色ないデザインで仕上がるサービスも増えてきました。
では、日常業務で使っているアプリ(ソフト)はどうでしょうか。
無理矢理ひな形に合わせたExcelに苦労して入力したり、毎回担当者名を変えなければいけないWordの文章。何でかわからないけど、すぐに強制終了しちゃうんですけど!…Office系のソフトではよく耳にする話です。

「そもそも、何でこの形式で入力しなければいけないの?」
いつもの流れで業務を進めていると、そういった考えになかなかならずに惰性で入力や作業をしていたりしますよね。DX担当となってヒアリングを行っていると、「必ずその形式で無ければいけないのですか?」と問い直す事がよくあります。

そもそも、その入力も必要なのですか?という事ですらあったりします。
冒頭ではホームページの話をしました。では、日常業務に使用するアプリはどうでしょう。
アプリも自分用に「作る」時代が、もうすぐそこまで来ています。

自分基準を標準化すれば、仕事が早くなる

最近ではWeb上でのプラットフォームサービスで、様々なアプリやサイトが作れるようになってきました。「プログラミング」という難しい内容は知らなくても、ドラッグ&ドロップで入力する枠を作ったり、データをアップロードできるようにしたりなどの動作を可能にします。

こうしたプログラミング言語を必要とせずに、アプリを制作することを「ノーコード」で制作すると表現します(コード=プログラム言語、の意)。プログラミングではUI操作などを文字で起こす必要がありました。「この操作をするにはこの数値を入力してください」といった条件など。最近では、そういった動きですらビジュアル的に、アプリを組み立てることができます。アプリの動作と見た目を編集することができるということは、自分の頭の中で仕事を組み立てるのと同じように、アプリも組み立てることができるという事です。

「PCの入力面倒だな」と思っているのは、あなたの頭脳がPCのインターフェイスに揃えなければいけない事を面倒がっているからです。最初に入力しなければいけない項目なのに、たくさんスクロールしないと表示されないとか(設計が悪いとは思いますが)。
自分の頭の中とPCの入力順や方法までカスタマイズして、早くPCから解放されるのが仕事が早くなるコツだと私は考えます。

PC=アプリを自分に合わせる

私はこれまで20年以上、デザインソフトを相手にデザインに関わってきましたが常に「どうすればPCから離れられる?」という事と格闘してきました。デザイン業はアウトプットよりもインプットが重要だからと思ったからです。

最初にイメージできていない仕事ほどPCと格闘している場面が多く感じられ、逆にイメージがきちんと浮かんでいる方がアウトプットも早いのです。アウトプットを早くするには、道具(PC)を熟知するのが先決だ…という考えが、今の仕事に繋がっていると思います。

PCに合わせるのではなく、自分にPCを合わせる。
それと同じぐらい、アプリにも同じ事を求めて、仕事のスピードアップを図ってみてはいかがでしょう。