SEO対策とは?やり方や費用対効果、重要なポイントをわかりやすく解説

ホームページを持つ企業なら知っておくべきSEO対策。しかし、難しくて手が付けられない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、SEO対策についてやり方や重要なポイントをわかりやすく解説します。また専門業者に任せる際の相場や費用対効果についてもお伝えします。

目次

  1. SEOとは
  2. GoogleのSEO対策に対する考え
    1. 「Googleが掲げる10の事実」
  3. SEO対策の進め方、ポイント
    1. SEOの内部対策
    2. SEOの外部対策
  4. 専門業者の費用対効果

1.SEOとは

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。
またGoogleやYahoo!などの検索エンジンでWebサイトを上位に表示されるようにサイトの評価を上げる一連の取り組みのことをSEO対策と言います。

今、日本における検索エンジンは、GoogleとYahoo!の検索エンジンがシェアの約9割を占めています。Yahoo!の検索エンジンは2010年よりGoogleのシステムを採用しているため、Googleの検索エンジン対策を行うことがSEO対策には最も効果的だと言われます。

2.GoogleのSEO対策に対する考え

GoogleのSEO対策では、Googleの評価基準となる「Googleが掲げる10の事実」を満たすことが重要となります。

①「Googleが掲げる10の事実」とは

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3.遅いより速いほうがいい。

4.ウェブ上の民主主義は機能する。

5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7.世の中にはまだまだ情報があふれている。

8.情報のニーズはすべての国境を越える。

9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10.「すばらしい」では足りない。

出典:Google「Googleが掲げる10の事実」

具体的な事柄はありませんが、「ユーザーファーストの目線」からぶれないためにはユーザーの求めているもの、すなわち質の高いコンテンツを作りつづけることがSEO対策では重要であると説いています。

SEO対策の進め方、ポイント

SEO対策は「内部対策」と「外部対策」の2つに分けられます。内部対策はWebサイトやページ内のコンテンツ内容をGoogleに正しく評価してもらうための対策です。
それに対し外部対策とは、他サイトからのリンクを得て、第三者からの評価をGoogleに伝えるための対策です。

①SEOの内部対策

1.検索キーワードの選定

SEOの内部対策において、最も重要で最初にやるべきことが検索キーワードを選定することです。
自社サイト内に訪れてもらうためには、コンテンツに的確で数多くのユーザーが検索するキーワードを選ばなければなりません。

2.タイトルなどにキーワードを盛り込む

タイトルは、その記事内容を30文前後で表したもので、検索エンジンに表示され、SEO対策に直接的に関与します。
またタイトルの下に同時に表示されるmetaタグ(meta description)も、Google検索エンジンに対しページコンテンツの内容を知らせる役割があるため、両方にキーワードを盛り込む必要があります。metaタグは本文の内容を要約したもので、キーワードを盛り込み、70~120文字以内程度に収めます。

またhタグと呼ばれる、見出しタグ(表画面では目次のようなもの)をつけることで、人が読んでもわかりやすく、検索エンジンにもコンテンツ内容を訴えることができます。

3.コンテンツの品質と量を高める

質の高いコンテンツとは、ユーザーファーストで作られたユーザーに価値ある内容であるということです。そして信頼性の高い情報を伝達することも重要です。

そのためには、下記の対策が挙げられます。

  • データは数字で具体的に表示する。
  • 参照データがあれば、その出典先や記述者名、そのプロフィールを記載する。
  • わかりやすい文章や文章構成にして、ユーザーの良い反応を得る。
  • 内容の理解を促す画像や表をつける。
  • そのコンテンツを誰が書いたか明らかにし、プロフィールや肩書きを添える。

また、文字数は多ければ多いほど、上位に表示される傾向があります。

4.ページ表示のスピードを上げる

コンテンツの読み込み速度や表示速度が遅いと、ユーザーの離脱を招きます。使用している画像の容量を小さくしたり、無駄なコード、JavaScrips、CSSを省くなど改善をしましょう。

5.内部リンクの最適化

内部リンクをすることで、関連性あるコンテンツからたどりつく確率が増え、コンテンツも探しやすくなりユーザーの利便性が高まります。検索エンジンに対しても同様のことが言えます。

ただし、リンクは関連度の高いページであることが前提であり、関連のないリンクを張るとGoogleやユーザーからの評価は得られません。

6.モバイルへの最適化

Googleは、2021年3月にスマートフォンなどのモバイルページを評価基準とすることに定め、全サイトを「モバイルファーストインデックス」に強制的に移行しました。
これは現在約60%の検索がモバイルからされているためです。そのためモバイルに対応したコンテンツを作る必要があります。

対策としては下記の事柄を行います。

  • パソコンとモバイルのコンテンツを一致させる。
  • レスポンシブWebデザインにする。
  • モバイルフレンドリーテストを行い、モバイルデバイスでのページの使いやすさをチェックする。

②外部対策

外部対策とは、他サイトからのリンクを得て、ユーザーや第三者からの評価を獲得するSEO対策です。
具体的には、ニュースサイトに依頼し、プレスリリースを配信してもらったり、記事として掲載してもらう方法があります。

また、自社で行える対策としては、質の高いブログや、SNS活動、サテライトサイトをあえて自社で作るなどして、そこに自社サイトのリンクを張ることも質の高い外部リンクを得ることができます。
いずれにしても、外部対策は内部対策を行ったうえで取り組みましょう。

4.SEO対策の相場と費用対効果

SEO対策を社内で行うのは知識を持った技術者が必要で、なかなかすぐに実行できるものではありません。そのため、SEO対策を専門で行う業者も存在します。

業者の対策内容は多種あり、費用も内容により幅があります。その内容別に相場と費用対効果をまとめたものがこちらになります。

SEO対策外注業者の概要と費用

①外部SEO対策

外部SEO対策は「月額固定費用型」と「成果報酬型」の2種類の費用方式があります。
月額固定費用型はクライアントが指定するキーワードに対し外部被リンクを行い、毎月固定額を支払う方式です。

成功報酬型は一定の基準の順位(~10位や~5位)にランクインすると日毎に成功報酬を支払う方式です。それぞれの相場はひと月ごとに、月額固定費用型が1〜15万円、成果報酬型 が1〜数十万円以上程です。

外部被リンクは、以前は主流の対策ではありましたが、Googleが外部リンクを購入することを禁止したことと、低品質のサテライトサイトへの被リンクの可能性があり、その場合検索順位が下がる恐れがあるため、デメリットが大きくおすすめできません。

②内部SEO対策

内部SEO対策はすでに存在するホームページの調査・分析・企画を行います。
費用はおよそ10万円〜50万円で、効果は場合とホームページの状態によりますが、対策を全く取っていない企業にとっては早く出ることが多く有益です。

③コンテンツSEO対策

コンテンツの作成支援やライティング支援を行ってもらえます。

費用は一括支払い型で記事一本あたり数千円〜5万円、月額固定費用型で月額5万円~かかります。コンテンツの作成は時間がかかるため、スタッフ不足の中小企業には助けとなるでしょう。

質の高いコンテンツほど順位も早く上がりますが、コンテンツは評価が出るのに時間がかかります。

④ホームページ制作+SEO設計

新たにホームページを作成し、同時にSEOを設計します。費用はおよそ100万円から数百万円以上かかるケースもあります。
一般的にホームページ制作費用は高額であり、更にSEO対策も含むため、割高にはなりますが、同時に行ってもらえる利点があります。

⑤SEO対策コンサルティング

上記のSEO対策を全般に行うのがSEO対策コンサルティングです。
長期契約でひと月当たり10〜40万円が相場です。高額ではありますがトータルで管理してもらえるため、費用対効果は高いです。

⑥インハウス(完全自社)SEO対策

SEO対策を完全自社で行います。余計な費用は発生しないのがメリットですが、Google Analytics(グーグルアナリティクス)やGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)を習得するのに多くの時間を費やします。
また、調査にも時間がかかるため、手間と人件費の負担が大きくなります。

4.まとめ

SEO対策は地道で、結果を出すのに多くの時間も費やす作業となります。
ホームページを管理するスタッフは、ある程度の知識は持っておくべきでしょうが、業者に任せるのも、目的達成への大きな手段です。ユーザーの目線になった、価値あるホームページを作り管理していきましょう。