経営の定義と社員の成長「あなたは経営者?それとも職人?」

強運会計士の「目から鱗」経営【連載 第1回】

連載コラムのスタートです。

経営には大きく分けて課題が4つあります。①売上、②資金、③人、④組織です。これらの課題が次々と困難となって襲ってきます。このコラムがそんな困難解決の一助になれば幸いです。 

さて、経営についてです。

私の経営の定義は「人を通して事を成すこと」です。
一方、自分で事を成す人のことを、私は経営者でなく、職人と呼んでいます。

トップ自ら働かないといけない人は、社員を何人雇用していても、経営者ではなく職人です。
私のような会計事務所や、町のクリニックのドクターなどは職人の典型ですね。

経営者としてやるべきことは①組織の進むべき方向を示す、②社員の働きやすい環境をつくることの2つです。
経営者と社員が一丸となって同じ方向に進めば、成果が上がります。さらに、社員にとって働きやすい環境を整えれば、社員は活き活きと働くことでしょう。

経営にとって社員が一番大切です。
社員が活き活きと働き辞めないようにするためにはどうしたら良いでしょうか?

まず第一が〈承認〉です。
社員の存在を認めること。具体的には社員を褒めること、叱ることも存在を認めることになります。定期的に個別面談をする等等。

第二が〈任せる〉です。社員に業務を依頼してその業務をやり遂げさせることが任せることです。
うまくいかなければ指導や支援をしなければなりません。業務がうまくいかなくって社員を叱り飛ばしている三流アホ経営者をよく見ます。

第三が〈感動〉です。
社員が業務で感動すると、人が変わったように活き活きと仕事をするようになります。
やはり、感動はお客様から感謝された時でしょうね。

第四が〈成長実感〉です。
社員は日々の仕事をする中で成長していることを実感したいと思っています。ここで重要なのは第三者から見て成長していても、本人が成長していないと思ったら、成長実感がないことになります。

以上の4つを実践できれば、社員はドンドン成長するようになります。

最後に、社員が成長しているのに経営者が成長していなければ、成長した社員は辞めていくでしょう。
社長より器の大きな社員は必ず退職します。
そのため、経営者は社員の成長スピード以上に成長して、器を大きくする必要があります。

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