世界全体で目指す17の目標を知ろう

昨今、いろいろな場面で耳にする「SDGs(エスディージーズ)」。ビジネスや経営方針にSDGsを組み込む企業も増えています。国連で採択されたSDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。17のゴールと169のターゲットから構成され、「誰ひとり取り残さないこと」が大きなテーマとなっています。

SDGs17の目標

まずは、17の目標で何を目指しているのかを簡潔に解説します。

1.貧困をなくそう

絶対的貧困だけでなく相対的な貧困まで、あらゆる場所で、あらゆる影響の貧困に終止符を打つ

2.飢餓をゼロに

飢餓に終止符を打ち、食料の安全確保と栄養状態の改善を達成するとともに持続可能な農業を推進する

3.すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を保護し福祉を推進。「健康経営」の取り組みもここに当てはまる

4.質の高い教育をみんなに

すべての人に公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を推進。多様な教育手段が求められる

5.ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児に対するあらゆる形の差別を終わらせる

6.安全な水とトイレを世界中に

すべての人に安全な飲み水、トイレの確保を。水質と衛生状態の改善を推進する

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人が安価で持続可能かつ近代的なエネルギーを使えるように。気候変動を踏まえたクリーンエネルギーの開発

8.働きがいも 経済成長も

すべての人の生産的な雇用や多様な働き方の実現。働きがいのある人間らしい労働の達成を目指す

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

さまざまな分野で強靭なインフラを整え、持続可能な産業化を推進しつつ、技術革新の拡大を図る

10.人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の格差を是正する。経済格差をなくすために必要な地域への開発援助

11.住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を安全・強靭かつ持続可能に。インフラ整備とコミュニティーの活性化の推進も

12.つくる責任 つかう責任

環境破壊や経済格差などに加担しないための持続可能な生産と消費活動を実践する

13.気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、温室効果ガスの排出量削減などの緊急対策を取る

14.海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を汚染や生態系の破壊から守り、持続可能な形で利用する

15.陸の豊かさも守ろう

陸上生態系を守り、森林の持続可能な管理や砂漠化や土地劣化への対処など、生物多様性を保護する

16.平和と公正をすべての人に

すべての人にとって平和な社会を。あらゆる人が法によって守られる権利を得られ、そのために効果的な制度を構築する

17.パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手順を強化し、国境を越えたグローバル・パートナーシップを活性化する

まとめ

上記で紹介した17の目標は世界的な課題の反映でもあります。これらの目標は決して他人事ではありません。
これらの目標を達成するためには、まずはSDGsを正しく理解することが重要です。
個人として、企業として、SDGsが掲げた社会問題に目を向けてみてはいかがでしょうか?