【社会人に必要な心のケアVol.1】
五月の連休明けに心身のバランスを崩してしまう人が多いことから、五月に感じる心身の不調は「五月病」と呼ばれています。
五月病は、新入社員や学生など、新しい環境や生活スタイルに適応しようとする人々に起こりやすい現象です。この四月~六月の時期には、社会生活の変化や、気候の変化などが重なり、ストレスや不安がピークに達することがあります。この記事では、五月病の症状や原因、効果的な対策についてご紹介します。
五月病チェックリスト
✓やる気、元気が出ない
✓朝なかなか起きられない
✓寝つきが悪い
✓人と話すのが面倒だ
✓食欲がない
✓疲れが取れない
✓体がだるく、重たい
✓集中力が続かない
✓マイナス思考になりがち
✓気分が落ち込む
✓何となく不安
✓人と会いたくない
✓焦りを感じる
7個以上当てはまったら、要注意です!
五月病の症状
五月病の症状としては、以下の6つが挙げられます。
1.やる気の低下
仕事や学業に対するやる気やモチベーションが低下し、活動的に取り組むことが難しく感じることがあります。
2.無気力感
何をするにも身体が重く感じられ、活動する意欲が低下しているような感覚があります。
3.集中力の低下
作業や勉強に集中することが難しくなり、気が散りやすい状態になります。
4.不安感
新しい環境への適応や将来への不安が増し、心配や不安が頭をよぎることがあります。
5.イライラやストレス
些細なことでもイライラしやすく、ストレスを感じやすい状態になります。
6.不眠や体調不良
睡眠の質が低下し、不眠症や体調不良を引き起こすことがあります。頭痛や胃痛などの身体的な不調も見られることがあります。
これらの症状が続く場合や日常生活に支障をきたす場合は、専門家の助言を求めることも重要です。
五月病の原因
新たな環境に身を置く人が引き起こしやすいと言われる五月病ですが、誰にでもなり得る可能性があります。
ここでは、五月病が引き起こされる主な原因を4つ解説します。
環境や生活リズムの変化
通勤・通学手段の変化や、起床時間の変化による生活リズムの変化は、無意識のうちに心身にストレスを与えます。
慣れ親しんだ環境から新しい環境に飛び込むことは、良い変化もありますが、慣れるまではストレスを感じやすいでしょう。
人間関係の悩み
「新しい環境に上手くなじめない」、「何となく緊張してしまう」と感じる方はいませんか。
初めて関わる人達へ不安を感じることもあるでしょう。人間関係の変化もストレスの要因となります。
理想と現実のギャップ
これから始まる新生活への期待を抱く人も少なくはないでしょう。しかし、新しい環境に飛び込んでから、「こんなはずではなかった」や、「自分が思い描いていた生活とは程遠い」と理想と現実のギャップを感じてしまうこともあります。
思い描いていた新生活とのギャップは、やる気や自信の消失に繋がり、ストレスの要因となります。
目標の喪失
就職活動や受験など、新しい環境に入るまでに努力をした人、大きなプロジェクトを達成した人など、目指していた目標をクリアしたことで、次の目標を喪失してしまい、やる気が低下したり、脱力感を感じたりすることがあります。
五月病を乗り越えるための対策
五月病を乗り越えるためには、以下のような対策が有効です。
規則正しい生活を送る
規則正しい生活の基本は、朝起きて太陽の光を浴び、バランスの良い食事を取り、適度な運動を行い、決まった時間に寝ることです。
太陽の光を浴びることで、ビタミンDやセロトニンが体内で生成され、免疫力が向上します。
また質の良い睡眠は、疲労回復や自律神経を整える効果があります。
バランスの良い食事を心がけることで、自然と生活リズムも整ってきます。
次の日に疲れが残らない程度の適度な運動は、全身の血行を良くし、気持ちもリフレッシュできます。
・太陽の光を浴びる
・質の良い睡眠
・バランスの良い食事を取る
・継続できる適度な運動
人と話す、相談する
ストレスの原因が分かったら、信頼できる人に話してみましょう。
考えていることを言葉にすることで、頭の中が整理出来たり、隠れていた新たな問題が見つかったりすることがあります。
また、人に話すことで自分以外にも同じことで悩んでいる人が見つかったり、新たな方向からストレスの原因を見ることが出来たりするので、新たな解決策を見つけることが出来るかもしれません。
笑う
笑うことで、不安感やストレスの軽減に効果がある「ドーパミン」や、痛みを和らげたり気持ちを落ち着かせる効果のある「エンドルフィン」、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」などの脳内物質が分泌され、心身がリラックスする効果が期待できます。一日のうちに笑う時間を作ることは、気持ちだけでなく、体の健康にも繋がります。
自分だけの時間を作る、リラックスできる方法を見つける
仕事や勉強に追われる日々の中で、自分の時間を持つことは重要です。
趣味に使える時間や、自分のことを考える時間を確保することで、ストレスの原因から離れ、心身のバランスを取ることが出来ます。一度ストレスの原因から離れてみることで、自分が置かれている状況を客観的に見ることもできるでしょう。
また、自分に適したリラックス方法を見つけるために、リラックス効果のある様々な方法を試してみることも良いでしょう。
リラックス効果が得られる方法としては、以下の6つが挙げられます。
・深呼吸をして、瞑想する
・自然の中で過ごす(森林浴や散歩など)
・好きな香りに包まれながらゆっくり過ごす
・趣味に没頭する
・ぬるま湯で入浴する(38~40℃以下のお湯に10~15分程度)
・質の良い睡眠をとる
仕事中にできる対策
自分の感情や状況を客観的に捉える
五月病の兆候に気づいたら、まずは自分の感情や状況を客観的に見つめ直しましょう。一時的なストレスや不安が原因であることもあります。そのために、日記をつけることや、自己評価を行うことで、感情を整理し、客観的に見つめることができます。
無理せず、適度な休息を取る
仕事や学業に忙殺されていると、休息を取ることが後回しになりがちです。しかし、適度な休息はストレスを軽減し、メンタルの健康を保つために重要です。休日はリフレッシュするための時間として活用し、ストレスを解消しましょう。
目標を具体的に設定し、着実に進める
目標を持つことはモチベーションを高め、五月病の克服に役立ちます。しかし、目標は具体的で現実的なものでなければなりません。大きな目標を小さなステップに分割し、着実に進めることで、達成感を得ることができます。
職場の仲間とのコミュニケーションを積極的に行う
五月病の際には、孤立してしまうことがあります。しかし、仲間や上司、先輩とのコミュニケーションを通じて、ストレスを分かち合ったり、助言を得たりすることができます。積極的にコミュニケーションを取ることで、心の支えを得ることができます。
五月病は誰にでも起こりうる現象ですが、適切な対策を講じることで乗り越えることができます。
五月病に悩む方は、まずは自分の状況を客観的に見つめ直し、適切な対策を実践してみましょう。
次回は仕事のストレスを解消する方法をより詳しくご説明します!
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