最期の1%まで幸せに生きる【 連載 No.6 】
コロナで分かった人の本質
新型コロナウイルスが始まり、早くも1年と9カ月が過ぎました。
毎日のように聞いていると、「不安や恐怖もあったが、聞き慣れた!」「何とも思わない!」などいろいろな意見があると思います。
もし、テレビやインターネット、さまざまなメディアによる報道や拡散がなければどうなっていたのだろう? と時々考えます。
私には、想像しきれませんが…。
きっと結果は変わっていた気がします。
今回、コロナ禍でいろいろな経験をして、分かったことがいくつかあります。
人は情報に流されやすい。
人は起こっている現象に過剰に反応する。
自分の命の判断は自分がした方がよい。
多数決で左右されるのが人間。
自分の直感すら信じられない、などです。
動物だったらどうするでしょうか?
新型コロナウイルスに口があったら、何と言うでしょうか?
「僕だって命があるから生き残りたい!」と言うでしょうか?
何にせよ、賛否両論ありますが、事実を見る目は養いたいと思います。
言っていることよりやっていることを見る。
これは生きていく上でとても大切なことです。
人が人を生かしも殺しもします。
また、言葉にも同じことが言えます。
時として、言葉は刃にもなります。
今の世の中はきっと、「誰にも相談できない…」「誰も味方がいない…」「誰も信用できない…」と思った時に人は極限に達し、自ら命を絶つのだと理解できました。
これは、コロナ禍で自殺者が増加している理由の一つであると考えます。
人は人によって 生かされている
幸い、私にはたくさんの心友がいて、心から心配して、助けてくれた仲間がいました。
また、私を救ってくださった、利用者様のご家族からのメールがありました。
一部、紹介します。
「お世話になっております、〇〇〇〇です。
今日、家族、親戚だけで、お葬式を行いました。
母も家族も悩んで困っていた時に、ひなたぼっこさんに出会って、デイサービス、お泊まり、入所と全てをお世話になりました。
家族だけでは、どうすることもできないことも、全てやさしくご指導いただき、本当に感謝しかありません。
母にやさしく接してくださるのを見るたび、本当にうれしかったです。
母本人も幸せだったと思います。
初めて出会ったのが、ひなたぼっこさんで、本当によかったです。
職員の皆様にもよろしくお伝えください。ありがとうございました。
私も、土岐にはよく帰ってきますので、いつでもよいので、また正式にごあいさつさせてください」
私はこの利用者様のご家族から生きる勇気と、「この仕事を続けていこう」という力を頂くことができました。人が言葉によって生かされた瞬間でした。
渦中にいては、必死過ぎて分からないことがたくさんありましたが、今、落ち着いてきて、やっと感謝の気持ちが湧き上がり、一生をかけて恩返し、恩送りをしていきたいと感じています。
有限会社ひなたぼっこさと 代表取締役
看護師として総合病院勤務。訪問看護などを経て17年前に起業。デイサービス・有料老人ホーム・保育園を経営する。
【有限会社ひなたぼっこさと】
〒509-5203 岐阜県土岐市下石陶史台1-2267-7
☎︎ 0572-58-3500