「電車通勤せずに働きたい」「感染拡大する都市部より地方で就職したい」「仕事だけでなく、家族との時間を大切にしたい」など、新型コロナウイルスの影響で仕事に対する価値観が様変わりしています。
その中でも特に注目されるのが「地元での働き方」。生まれ育ったエリアへのU・Iターンはもちろん、都市部へ通勤していた人も自宅の近くで仕事を見つけたいという志向は増加傾向にあります。
過去の開催
岐阜県多治見市で行われている「多治見で働こフェス」は、多治見商工会議所が主催となり、多治見市公認優良企業と多治見で働きたい人を結ぶ求職マッチングイベントです。「地元」がキーワードとなることや、コロナ禍で新たな働き方を見出す若者とのマッチング率の高さには定評あり。ほかの自治体からも視察に来るような取り組みになっています。
参加企業業種
参加者の声
企業の話を聞き終わった後、主催の方に「どうでしたか?」と聞かれ「面接が決まった」と伝えたらすごく喜んでくれて、運営側も熱心な就職フェスなんだと感じました。(30代・女性)
地元企業を知るきっかけになった。時間をかけて、企業の方の話を聞けてよかった。(20代・女性)
参加企業の声
・学生採用が減っている世の中でも、求人を探せる可能性があると感じた。
・企業と求職者の要望がマッチしていて、非常に話しやすい。
・「多治見」というキーワードがあることで参加者と話しがしやすい。
・地元企業と情報交換ができた。
デザイナーH・Mさん
13年間、名古屋の印刷会社で働く中で、身内の不幸を機に実家へ戻ってからは電車通勤していました。
「年齢的に転職を考えるなら今しかない」と感じ、退職したところでコロナの影響が。そんな時に見かけたのが働こフェスのチラシでした。地元で働く意識はなかったのですが、長時間通勤はネックだったので少し覗いてみようと会場へ。2社目に現在の会社の話を聞きました。会社概要を伺い、前職の話をしたところ面接が決まり、念のため持っていた履歴書をお預けし、トントン拍子に話が進んで今に至ります。
通勤に1時間半も掛かっていたのに、車に乗って10分で帰宅。今まで電車に乗っていた時間に起床し、夜にゆっくり過ごす時間も増えました。本当にどこに出会いがあるか分からないと、今回の経験で感じました。
デザイナーK・Fさん
昨年9月頃、就職活動をしていた際に働こフェスの広告を見かけ、コロナの影響もあり地元での就職を考えていた為参加しました。飛び入りで参加したので企業情報など事前に分かっていない状態でしたが、スタッフの方が声をかけてくださり、希望職種に近い企業などを丁寧に教えていただき、安心して企業の方々とお話をする事ができました。
面接よりも前に、対面で一度企業の方とお話をできる機会をいただけるのは会社の雰囲気・作業内容など直接理解できるので、入社希望の大きなきっかけとなりました。
お話をする流れで自分自身のスキルや経験をお伝えする事で面接をする運びとなりましたが、このような場をいただける事は就職活動をする身としてとてもありがたい事だなと感じました。